設計製図試験では、身につけた知識を課題の条件に合わせて使い、計画を図面や文章で伝える力が求められます。
当社では、知識の理解・定着から計画への応用までをつなぐ学習方法として、Link&Study methodを採用しています。
覚えた内容を、自分の言葉や図で説明する練習へつなげます。
Link&Study methodの学習の進め方
当社では、知識を課題の条件に合わせて使えるように、三段階で学習を進めます。
第一段階では一つ一つの知識(点)の意味と仕組みを理解し、第二段階では反復して定着を図ります。
第三段階では、その知識をつなげ、建築計画に応用する練習を行います。
第一段階:図や具体例を通して、知識の意味と仕組みを理解する
計画の要点等の解答例は、表現や考え方を学ぶ手がかりになります。文章を覚えた後は、なぜその計画や設備を選ぶのかを、図や具体例で確かめます。
一方、一つの分野を詳しく調べる際は、課題で求められる内容との関係を確認します。限られた学習時間の中で、まずは建物全体を計画するための基礎を押さえ、必要に応じて理解を深めます。
建物が機能する仕組みの中で、その知識がどのような役割を持つかを説明できることが、次の段階への目安です。
初めて作図する段階では、解答例を見ながらトレースすることで、図面に必要な情報や描き方を確認します。
トレースで描き方を確認した後は、異なるプランでも手を止めずに描ける練習へ進みます。作図手順や各パーツを定着させ、自分のエスキスから答案を仕上げる力を養います。
階段・便所・什器などのパーツを練習し、手が止まった箇所や描く順番を振り返ります。さらに、エスキスマニュアルに基づいた計画パターンを活かし、条件や配置が変わっても描けるかを確かめます。作図とエスキスの習得状況を見ながら、練習時間を配分していきます。
第二段階:反復によって、理解した知識を記憶に定着させる
一度理解した内容も、時間を置いて自分で説明したり、手を動かして確かめたりします。思い出せなかった点は教材に戻って確認し、再び取り組みます。できた箇所と迷った箇所を記録することで、次に復習する内容を絞っていきます。
第三段階:定着した知識を、計画と一致した形で使えるようにする
理解して覚えた内容を、課題の条件に合わせて使う練習を行います。キーワードや手順を説明できても、自分の図面にどう反映するか迷う場合があります。その際は、判断の根拠を一つずつ確認します。
エスキスの手順・作図の工程・計画の要点を、自分が計画した内容と一致した形で使えることを目指します。敷地や要求室、出題の意図に合わせて知識を引き出し、図面と記述に矛盾がないかを確かめます。
例えば、計画の要点で「アースチューブを設けた」と説明する場合を考えます。アースチューブは、地中を通る外気と地盤の熱交換を利用し、外気を予冷・予熱して取り込む方法です。名称や管の位置だけでなく、どこから外気を取り入れ、どの経路で室内へ送るのかを計画し、図面と記述を対応させます。
このときは、外気の取入口、地中の経路、室内への給気、換気・空調設備とのつながりを確認します。選んだ設備方式との関係を図でたどり、設備の仕組み・計画内容・記載方法の三点をそろえていきます。
設備の参考:国土交通省「京都市上下水道局総合庁舎」の事例(PDF)
解答例で学んだ内容をそのまま当てはめるのではなく、今回の条件に適しているかを確認します。条件が異なる課題にも取り組み、採用した理由を説明することで、知識を計画に活かす力を養います。
覚えた文章を答案用紙に書けても、自分の計画と一致していなかったり、出題意図を捉えられていなかったりする場合があります。記述内容だけでなく、図面との対応や要求された条件も確認します。
本試験では、一級建築士としての知識と技術が評価されます。
過去の解答例は、考え方と伝え方を学ぶための教材です。理解できない言葉や設備の仕組みは調べ、図に描いて確認します。そのうえで解答例を閉じ、自分の計画について説明してみます。説明に迷った点を次の復習につなげ、課題を重ねながら理解を確かめます。
知識の点を学ぶ方法
知識の点と点をつなげる方法













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