Step2-5月 課題名『百貨店の分館』の学習意図
建築士資格取得BLOG
5月に実施した「百貨店の分館課題」で学習した理由
一級建築士設計製図試験において、「初出題の用途」への対応は、多くの受験生が不安を感じるポイントです。
そのため、今年の5月には「百貨店の分館」という未経験の用途をあえて課題として取り組みました。
なぜ、あえて未知の用途を選んだのか?その理由は明確です。
実は、試験で問われる計画の本質や手法は、用途が変わっても共通しています。
例えば、平成20年の「フィットネスクラブとビジネスホテルの複合施設課題」をベースに、
近年出題された令和4年の「事務所ビル」、そして令和5年の「図書館」の要素をミックスしたとしても、
実際に求められる知識や計画手法に変わりはありません。
特に、今回の課題で重視した「重複距離20m以下の計画」などは、
法規の基本的な知識を確実に身につけているかを試す格好の内容でした。
これは試験で必ず問われる「基礎知識の習得度」を客観的に確認することにもつながります。
さらに、この課題を通じて、学習における「ノルマ的な知識習得」の重要性を再認識してもらいたいという狙いもありました。
建築士試験において、基礎知識を繰り返し学ぶことは、時に退屈で飽きやすく、継続が難しく感じられます。
しかし、こうした「当たり前の知識」を日々積み重ねることこそが、試験合否の分かれ道となります。
今回の「百貨店の分館課題」は、まさにそのことを理解し、実践するための貴重な機会となりました。
試験本番で未知の条件が出題されても、焦らずに対処できるよう、基本を徹底しておきましょう。