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学習ロードマップ
設計製図の試験|4月〜10月 完全攻略ガイド
2026年3月18日 更新
はじめに ── なぜ「ロードマップ」が必要か
一級建築士の設計製図試験は、毎年10月に実施される実技試験です。課題発表(7月)から本番まで約3か月しかありませんが、その前の4〜6月の準備が合否を大きく左右します。
「何をいつ、どれだけ学べばよいか」を可視化したのが、このロードマップです。インプット・思考・アウトプットの3軸を月別に整理し、毎日30分の積み上げで80〜100%の習得を目指します。
試験の全体像 ── 3つの力が問われる
設計製図試験では次の3本柱の力が総合的に評価されます。
建築主の依頼内容・法的条件・敷地環境から「利用用途」を確認し、建築面積(2D)・立体構成(3D)・ゾーニング&プランニングの4ステップで設計案を固める思考プロセス。
建蔽率・容積率・高さ制限などの法規知識(建築基準法)、耐震・免震・制振構造などの構造知識、給排水・電気・空調設備などの設備・環境知識の3分野を体系的に習得する。
作図パーツの手順・工程の暗唱と、2.5時間以内の作図実践、1時間以内の記述表現。答案用紙Iを使った反復練習が中心。
月別ロードマップ ── 4月〜10月の学習計画
ロードマップ右上のバーチャートが示す「月ごとの重点テーマ」と「習得度目標」をまとめました。括弧内の数字は各月末時点での習得度(%)目標です。
- エスキス i〜v(設計思考)
- 設計図 x(作図基礎)
- 法規・構造・設備テキスト初読
- 作図パーツ・バリアフリートイレ確認
- 答案用紙型 vi〜vii 反復練習
- ix 構造知識(各種基礎・地盤含む)
- エスキス手順の習熟
- 2.5h 以内作図トレーニング開始
- 通し練習 i〜vii
- 法規知識 vii・viii の深掘り
- 避難経路・防火区画・バリアフリー法
- エスキスを45分程度で完成
- 通し練習 i〜vii 継続
- 課題対応型プランニング開始
- 7月課題発表条件(UD・省エネ等)対応
- 型づくり留意事項の暗唱
- 課題用途 i〜x 知識習得
- 設備・環境知識 x(省エネ・CO2削減)
- エスキス2時間30分以内完成
- 記述表現の精度向上
- 課題用途対応通し練習
- 弱点科目の集中補強
- 本番想定タイム練習(制限時間内完成)
- 見直し時間15分確保の練習
- 全範囲最終復習
- 失格事項や重大な不適合事項の再確認
- 本番当日のルーティン確立
- 試験本番(10月中旬)
毎日ノルマ学習(計30分/日)の内訳
ロードマップが推奨する毎日30分の学習ルーティンは、以下の4タスクで構成されています。短時間でも毎日継続することが合格への近道です。
| タスク | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| エスキスマニュアル トレース |
vエスキスの手順・選択肢(思考)を暗唱する。エスキスマニュアルを見て手順と工程を頭に刷り込む。 | 5分 |
| 作図パーツ暗唱 | iv作図パーツ(風除室・EV・各階段)の仕様(階高4m〜5m一覧)、バリアフリートイレ・男女トイレの寸法と描き方を暗唱。 | 5分 |
| 作図マニュアル トレース |
vi作図マニュアルの手順と工程ごとの注意点を暗唱。留意事項(ユニバーサルデザイン・バリアフリー・省エネ等)の手法も暗唱する。 | 5分 |
| テキストトレース | viii・ix・x(法規・構造・設備・環境)テキストを1日1ページ以上トレース(模写学習)。 | 15分 |
合計30分。これを4月から試験前日まで毎日積み重ねることで、知識と手技が身体に染み込みます。
習得度セルフチェック指標(0〜100%)
ロードマップでは毎月初めに習得度を0〜100%で自己評価することを推奨しています。以下の基準を参考に現在地を把握しましょう。
- 0〜20% 各マニュアルおよび法規・構造・設備・環境テキストを1周以上読み、テキスト内容をトレースした。作図パーツや椅子・テーブル等の什器および通路幅等のスケール感を身につけた段階。
- 20〜40% テキスト無しでトレースやマニュアル作図が出来る。3.5時間を超えるエスキスを手順通りに進められる段階。
- 40〜60% エスキスを45分程度でivゾーニングに進められる。常に2時間30分以内で次のプランニングに進められる。常に60分以内で作図(中図 2.5h以内)が完成できる段階。
- 60〜80% 常にエスキスを2時間45分以内で完成出来る。常にエスキスを2時間30分以内で完成出来る。常に1時間以内で記述表現を完成出来る段階。
- 80〜100% 常にエスキスを2時間30分以内に完成でき、見直し(15分程度)等の時間を確保できる。大減点(⚡⚡⚡)や重大な不適合事項を回避して完成出来る段階。
合格に向けての3つのポイント
大減点(⚡⚡⚡マーク)や失格事項・重大な不適合事項は一発アウトになることがあります。避難経路・防火区画・バリアフリー動線などの法規的ミスは絶対に排除する練習を積みましょう。
エスキスを2時間30分、作図を制限時間内で完了させる習慣が必須です。7月以降は「全部書き終える練習」として通し演習を毎週行いましょう。
作図パーツ(風除室・EV・バリアフリートイレ)の寸法と手順は、「見ないでも描ける」レベルまで暗唱・反復することが合格の基礎です。
「令和8年 一級建築士設計製図の試験 学習ロードマップ(4月版)」
制作:プラスデザイン株式会社&ラーニングプラスデザイン株式会社(learning + design)
※本資料の著作権は同社に帰属します。受講生個人の学習目的以外での使用は禁じられています。
※一級建築士試験に関する公式情報:公益財団法人 建築技術教育普及センター(公式サイト:jaeic.or.jp)
